初海外がぼっちで釜山だった話 後編
前回まではVIXX釜山ファンミーティングツアーの申し込みからイベント終了までを書きました。
今回はホテルに戻ってきてから翌日日本に帰るまでを書きます。
相部屋のオンニとはイベント開始前に
「ホテルの近くのチキン屋でチキンを買い、ホテルの部屋で食べよう!」
と話していたので、ホテルに戻ってすぐにお財布を持って夜の街へ。
この時の時間、22時過ぎ。
VIXXのイベントは4時間近くあったんですね。
そんなに長い時間を推しと共に過ごしていたのか(´;ω;`)
私、韓国のチキンにずっと憧れ?ていたのでわくわく。
しかし注文もわからなければ何を食べていいのかもわからず、オンニにすべてお任せしてしまいました(;'∀')
オンニは韓国留学時代によく食べていたらしく、プリンクル?というものを注文してくれました!
めちゃくちゃお腹すいてたので一人一羽ずつ!笑
値段はいくらだったか忘れてしまいました…。
チキンを受け取ってまず私が驚いたのはチキン以外にいろいろ入ってること。
写真に写っているチキン、ソース、大根の酢漬け?、コーラ
がチキンを注文しただけで全部ついてくるんです。
「韓国のチキン屋ってどこもそうだよ~」
とオンニが教えてくれて、私、また一つ学んだ…。
その後オンニが「マートでお菓子買おう!」
というのでマート(スーパー)へ。
閉店ぎりぎりに滑り込んだんですけど、めっちゃ楽しかった。
この日はペペロデー*1だったということもあり、山積みのペペロ!
日本にはなさそうな味を一つかごに放り込み、お菓子コーナーを突き進むと
私の好きなクラッカー(ARMYさんなら知っているであろう青いパッケージのやつです)のお徳用みたいなのとか、ハニートントンなどなじみ深いものから、新大久保でもまだ見たことないようなお菓子がいっぱい…。
全部買いたい欲をなんとか抑え、お土産にできそうなお菓子と自分が食べたいちょっとしたお菓子をかごへ。
お会計に進む途中に飲み物が目に入ったので、メンバーのエンちゃんがごり押ししてるバナナウユとやらを買ってみることに。
2+1の表記がされていたことに気づかず、バナナウユとタルギウユをかごに入れて持っていくと、お会計の時に何やら店員さんが言ってくる。
オンニに助けを求めると
「二本買うともう一本もらえるって。もう一本取ってきたら?」
とのこと。コーヒーウユ?を追加して再びお会計。
しかしまたわからない韓国語。
「袋はいるのかって聞かれてるよ」
すぐに通訳してくれるオンニ…神…。
このあとの話にも出てくるんですけど、韓国ではスーパーやコンビニ、薬局などのお店で買い物をした際にビニール袋は買わないといけないらしいです。
日本もロピアとかはそうですよね。
このときのマートでは「ネ!ネ!」と頷いて袋に入れてもらい、オンニとホテルへ戻りました。
さっそくチキンを開けて、テレビをつけて、無言で食らう…。
(まじで疲れすぎて話す気力なかった)
で、このプリンクル、まじで美味しかった。
味が濃いのが好きな人は絶対好き。チーズチキンみたいな?骨もないタイプなので超食べやすい。そしてついてくるソースがヨーグルトソースなんです。
食事にヨーグルト味なんて無理…と思いつつもつけてみると馬鹿みたいにおいしい。
あぁ、いまめっちゃあの味が恋しいです。
しかし一人一羽はさすがに多かった。二人して半分食べたか食べてないかくらいで
「眠いしお腹いっぱい…」
となり、お風呂に入って残りは朝食べることに。
オンニがお風呂を譲ってくれたのでシャワーだけですぐ出ようとしたんですけど、韓国寒すぎて結局湯を溜めました。そしたら風呂で寝てしまい…。
慌てて出るとオンニもベッドで寝てました。(それくらいCコースは過酷なんです)
オンニがお風呂に入ってる間に私は髪を乾かしつつ、テレビをつけるとワナワンGoがやっていました。(どの時間帯にもアイドル番組がやってた)
「うあ~、デフィ子かわええ」(雑食)
なんて言いながらバナナウユを飲んでみることに!
もともとバナナは好きでもバナナ味の何かは苦手な私。
でもエンちゃんが勧めてるし…と恐る恐る飲むと
「う、うまい…」
私の飲まず嫌い?だったのか、全然好きな味でした。
ドはまりして滞在中にバナナウユ三本くらい飲みました。
そんなこんなで夜は更け、気を失うように眠ってしまい…
起きたらめっちゃ明るい\(^o^)/
オンニがホテルを出ようとしてたくらいの時間に二人仲良く起床。
「あ、ヤバイ。寝坊だ…」
なんでもオンニは仁川空港から日本に帰る予定らしく、KTX*2でソウルに行かなければならないとのこと。
冷静に、しかし素早く支度をしてホテルを出るオンニを寝ぼけ眼で見送り、私も昨日の残りのチキンを食べつつ身支度。
チェックアウトは11時までに済ませればいいとのことで、特に予定を立てていなかった私はMカ*3を見ながらゆっくり身支度。
この時期はもねくちゃんも私の推しであるセブチもカムバしていたので見入っちゃって支度がまぁ進まん。
10時ちょっと前にようやく写真販売のことを思い出し、化粧を中断して写真を買いに。
(買った写真は前回の記事に載せています)
すべての支度を終わらせたのがたしか10時半くらい?
ホテルを出て、空港に向かう前にせっかくだから買い物をしようと思い西面に向かいました。
まずはキャリーをコインロッカーに入れてしまおうと思ったのですが、韓国のコインロッカーの使い方がわからない…。
そこで私はセブチの書き手仲間であり、去年まで韓国にいたオンニに電話。
(出発前夜に「一人で釜山!?それは心配!」とわざわざ連絡先交換してくれた)
しかしそのオンニも韓国でコインロッカーは使ったことがないとのこと。
そこでコインロッカーの横の説明図から必死に使い方を予想。
十数分かけてようやくロッカーに預け、さぁ買い物へ!
しかしね、西面は地下街も賑わっていると聞いたのに全然閉まってるんですが?
(おそらく時間的に開店前だった)
ならば地上に出ようとしたのですがこれも出方がわからん。
うろうろしてるとジミンのセンイル看板見つけたのでとりあえず撮影。
母がジミンペンなので即報告。
しかしまぁ推しグルのセンイル看板が何一つない。ソウルじゃないもんね…。
と諦め、なんとか出口を見つけ地上へ。
何を買おうか悩んだのですが、推しグルのセブチがカムバ中ということで、韓国のレコードショップでセブチのアルバムを買おう!とシンナレコードというお店に行きました。
西面ではもっとも大きなレコードショップらしいのですが、客は私だけでした笑
日本ですでに予約済みだったので一つだけ買ったんですけど、日本で買うより500円くらい安かったです。わお。
で、お昼時だし何か食べねば!とご飯屋さん探しを開始。
せっかくなので釜山の名物を食べておこうとお店を検索。
前日のバスの中でガイドさんがデジクッパが釜山の名物と言っていたのでデジクッパを食べることにしたのですが…。ここから私、大パニックに陥ります。
西面にはデジクッパ通りというデジクッパのお店が立ち並ぶ通りがあるらしく、その中でも松亭3代クッパというお店が有名だとか。
とりあえずそのお店を目指したのですが、見事に道に迷いまして。
元々私は地図の読める方で、土地勘がなくても地図さえあれば目的地にたどり着けるのです。
なのになぜ迷ったか。原因はずばりスタバを目印にしてしまったこと。
韓国にはカフェがたくさんあるということは私も知っていたのですが、スタバの店舗数がえらい多い。一キロ圏内に7店舗はあるのでは?ってくらいありました。
早い段階でそのことに気づけたので無事お店にたどり着いたのですが、お店がすごい行列、しかもカップル率が高くてですね。
ぼっちだし時間ないからパス!ということでその隣のお店に入りました。
中は地元のおじさんやOLさんがちらほら、という感じで町の食堂っぽい。
すぐに店員さんに声をかけられたのですが韓国語なのでもちろんわからない。
私が首を傾げるとすぐに店員さんは
「チャイニーズ?」
と尋ねてきました。
「あに…いるぼん…」(これだけは覚えてた)
私が日本人だとわかると店員のおば様は笑顔で私を奥の席に案内し、日本語のメニューとお水を出してくれました。(馬鹿みたいに優しい)
とりあえず食べたいものを決めると、お店の方はずっと私の様子を伺っていたらしく、呼ばずとも注文を取りに来る。
そして出てきたのがこちら
メニューの一番上にあったのでおそらくノーマルのデジクッパです。
お店の方がアミの塩辛を「こうやって入れて食べてね~」みたいな感じでスプーン使って説明してくれました。ありがたい。
こんなにいろいろ付いてお値段は650円くらいだったと思います。安い。
デジクッパ自体は辛い物が苦手な私でも完食でき、大変美味しかったです。
しかしキムチが辛かった…。
食べ終わった後は気になったお店に片っ端から入って買い物。
この日は私の兄の誕生日だったので兄のために服を買い、自分用にオリーブヤングでメイクスポンジを買い…ってしてたら時間がやばいことに。
大慌てで空港へ向かいます。
しかしね。この帰りの電車がやばかった。
行きで無賃乗車をしてしまったので(前編参照)今回はちゃんと切符買うぞ!と意気込み、券売機へ。
あれ、空港が、ない?
タッチパネルを何度見ても空港までの切符が表示されない。
路線図にはあるのに、なんで?
ここで前編をご覧になった頭のいい方はお気づきかと思うのですが、西面から空港に向かうにはまず地下鉄で沙上に行き、そこから金海軽電鉄に乗り換えなければいけません。つまりここで私が買うべき切符は沙上までの切符なんです。
それに気づかない私。駅員呼び出しボタンを押すも、駅員さんが韓国語で喋るので一言も話せず…。
意を決して私は隣にいた韓国人カップルに話しかけました。日本語で。
「あ、あの!」
もちろん現地の方は日本語に馴染みがないのでなかなか気づいてくれません。
諦めずに呼びかけると二人とも気づいてくれたので、路線図の空港を指さして
「いご、あー、か、かごしぽ…?」
と言う馬鹿な私。今となってはイゴはこれ、だよ!と突っ込めますが、パニック状態の私にヨギ、という単語は思い出せなかった。
すると、彼氏さんがね
『日本人なんじゃない?』
と、呟いたんですよ!韓国語で!
これが火事場の馬鹿力というものなのでしょうか。ここから私、謎の「韓国語聞き取れるタイム」に入ります。以後、相手が韓国語を喋ったけど意味が分かったものは『』で表記しますね。
私「あ、ネ!マジャヨ…」
彼女『あー、空港に行きたいのね。空港どうやっていくんだっけ』
彼氏『俺もあんまりいかないからなぁ、空港までの切符ないんだけど?』
彼女『あ、乗り換えあるわ』
彼女さんが沙上までの切符を買うように教えてくださり、私もようやっと間違いに気づく。二人にお礼を言って切符を買おうとしたのですが、まだパニック状態の私は券売機に一万ウォン札を投入。しかし何度入れても戻ってくる。
時間ないのに故障…?と困り果てていると隣にやってきた大学生くらいのお兄さん(しかもイケメン)が一言。
『一万ウォン札は使えないよ』
わお。なるほどね。
ぬるっとお礼を言ってから私はコンビニでお金を崩そうとしたのですが、ここで別のイケメンに声をかけられる。
この人がまぁ、喋る隙を与えてくれない。
『あの、いま切符買いたいんだけど細かいお金持ってなくて…お金貸してもらえませんか』
こいつは金巻あげられるやつや。逃げよ。
「あ~、ミアネヨ~」
と答えるとイケメンは
「アンデヨ?」
と眉を下げるので(めっちゃ可愛かった)
「アンデアンデ~」
と呟いて撃退。
その後コンビニでお菓子を買ってお金を崩し、切符を買って改札を通る。
しかし、ホームどこ??
西面は地下鉄二号線と一号線が乗り入れていて、改札は一緒でもホームが違う。
一号線のホームにたどり着いたけど私が乗りたいのは二号線。
このホームからじゃ沙上行けないよなって目を細めて停車駅確認してると、今度はおじさんに声をかけられた。
『どこ行きたいんや?』
「あ、ささん!」
『沙上なら二号線だよ』
おじさんがそっち下ってあぁ行って~と指さして教えてくれたのでお礼を言ってホームへダッシュ。
そこから先は問題なく空港に着き、出国手続きを済ませて飛行機に乗り成田空港へ。
本当にたくさんの人に助けられた旅でした。
相部屋のオンニや私が韓国にいる間にカトクで注文の仕方や会計の仕方を教えてくれたオンニ、デジクッパ屋の店員さん、西面駅で手伝ってくれた三組の方。
最初は何も考えず、なんとかなるでしょと思っていた私ですが、これらの方がいなければ今頃私は日本に帰ってこれなかったわけで。
たくさんの人に感謝するとともに、自分の不用意さを反省しました。
アイドルを追いかける中で決断力や行動力というものは非常に大事で、会えるうちに会いに行く、思い立ったらすぐ行く!という考えは今も変わりませんが、生きる上では入念に準備してから出発すること、そして時には安全を考慮し我慢することも大切だと学びました。
素敵な方たちとの出会いと自分の強運さに感謝し、締めさせていただきます。
※「この部分について詳しく!」「こういう時どうしたのか聞きたい!」などございましたらコメントください。次回のこぼれ話でお答えします。また、Twitterの方でご質問いただきましたらTwitterでお返事いたしますのでお気軽にどうぞ。
スクロールお疲れさまでした!